迷路の村セニ・リュバル 春の祭り 広告文
ようこそ、迷路の村セニ・リュバルへ！
全く無名と言っていいこの村の名物は、迷路遺跡だ。
驚くべき高さの外壁を持つこの遺跡は、空を飛んだ者の話によると同心円をいくつも重ねた全体像をしているという。
そして、その円は入り組んで動いている。
その内部の円に行けばいくほど壁が複雑に動いているので、中心にたどり着いたものはこの百年には居ない。
行方不明になるものが多数だが、 最外円が動くのは年に4回のみ。その次の円は8回。さらにその次は16回。
チャレンジ精神あふれる旅人ならば、 その３つの壁ぐらいは越えてみたいと思わないか？
―――――――――――――――――――――――セニ・リュバル観光案内・概要
祭りのときには、青年団による子供らへの度胸試しが一大イベントだ。
内容は実にオーソドックス。
“一人で迷路遺跡に入って指定された祭壇の上の石をとってくること。”
完遂できればその子供は青年団への仲間入りが出来る。
また酒好きな大人たちも、 どの子供が最も早く戻ってくるかと賭けを楽しんでいる。
君も度胸試しに参加してもいいし、賭けに参加してもいい。
祭りで騒がしい村で遊ぶのも一興、遺跡に入るのも一興だろう。
―――――――――――――――――――――――セニ・リュバル観光案内・行事編
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